第417回 ★ 「音楽堂」

■ 2021年8月3日(火)放送分
第1週担当:川端隆拓 スポットライト「音楽堂」
第417回 ★ 「音楽堂」

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特別付録 <読むラジオ>
パーソナリティ:川端隆拓 ゲスト出演:小河理恵子(音楽堂理事長)、坂口尚久(ピアニスト)、谷口由美子(お母さま)、谷口真由子(まゆちゃん)

川端:今週のスポットライト!

川端:今日のスポットライトは特定非営利活動法人音楽堂です。音楽堂さんとはですね。今日神戸とズームで繋がっております。
それでは、音楽堂の理事長の小川さーん?こんばんは。

小河:こんばんは。

川端:今日はよろしくお願いします。

小河:ありがとうございます。

川端:はい、ということで、さっそく音楽堂とはなんぞや?という話とですね、あと小川さんの自己紹介なんかもお願いしたいと思います。

小河: この度は、音楽堂を取り沙汰してくださいまして、ありがとうございます。

川端:よろしくお願いします。

小河:音楽堂は音楽と福祉を融合に、テーマで頑張って来てます。

川端:神戸のみでやってるんですかね?

小河:そうです。

川端:神戸以外ではやってないんですかね。

小河:今のところはい、神戸のみです。

川端:いつぐらいから始まったんですか?

小河:ええとですね。神戸ってあの音楽が、すごく発展してたと言うんですかね。
ちょうど私の母がヤマハ音楽教室というのをしてまして沢山音楽を、小さい時からやってる人が前に沢山いましてね。
その中でええとまあ、たまたま私はマリンバという楽器をしてまして。
それで、あの障害者の方とか、みなさんとかとマリンバをするきっかけが多かったです。
その中で、あのまあ、福祉の現場でよくあの演奏に行ったりしてたんですけれども。
それをまぁもとに、特定特定非営利活動法人音楽堂が出来上がりました。

川端:私も実際にヤマハピアノ音楽教室通ってましたのでずっと。
すごく共感できるものがありますね、やっぱ音楽ってすごい力りますよね。

小河:そうですね。

川端:ああそれで、そういったきっかけがあって始められたと。理念としてはどんな理念になるんですかね?

小河:音楽っていっても、やっぱり専門家でないと出来ない部分もあって。
福祉は福祉で専門家でないとできないところがあって、案外仲良くないんです。
お互いの思っていることが重たすぎて。でもそれを上手に融合することで、すごく楽しくなるんじゃないかなと思ってこの法人を立ち上げました。

川端:ホームページなんか見ると音楽堂の思いというか、由来と資格ということで書いてありますが、資格っていうのは具体的に何を指してるんですか?

小河:私は音楽療法士ですけれども、まあ福祉は福祉で沢山の免許があるんですね。社会福祉士とかあの介護福祉士とか。
隣にいる坂口君も社会福祉士ですね、はい。

川端:坂口さんは、ピアノを弾いている方ですかね、そうなんですね。具体的に日々どんな活動されてますか?

小河:日々はですねええと、放課後とデイサービスっていうでね。あの有障害児の通うところであったり、就労支援というところがありましてね。
障害者の方が働く所、それからグループホームといいまして、住む所があります。

川端:配食サービスとか?

小河:はい、配食も当然しています。あ、お弁当もね、あのこちらは就労さんの仕事になってます。

川端:あと、なんか畑も作ったり?

小河:畑してるんですよ!これも思い立って、たまたま手に入れてしまってシティファームということで。
本当にでも、たまたま地域ですごく頑張ってくれる老人会の方がいらっしゃって、もう本格的な畑になりました、思わない所で。

川端:そうなんですね。それをまぁ生業としながら。

小河:そうですね。

川端:それで障害者っていう話をされてましたけども、具体的にどのような方がいらっしゃるんですかね。

小河:当施設はですね、三障害全て来ていただいていましてね。肢体不自由な方でも、知的の方も、精神の方も制限なく受けてます。

川端:そうなんですね、。実際に今日はそこに通っている方もご出演頂けるということで。

小河:はい。谷口さん。

川端:谷口まゆちゃんこと、谷口真由子さんですかね?

小河:はい、凄くジャンベが上手で、本当はマリンバも上手なんですけど、はい。

川端:その谷口さんと普段関わっているのが坂口尚久さんですか?

小河:そうです、じゃあ私ペラペラ喋り過ぎるので彼に変わっていいですか?

川端:では坂口さん、ここから行きましょうか、はい。

坂口:こんばんは坂口です。

川端:よろしくお願いします、今日はありがとうございます。

坂口:こちらこそ、ありがとうございます。

川端:実際、坂口さん、ピアニストとしてですかね。

坂口:そうですね、音楽の設立の時からピアニスト、ピアニストかな?ミュージシャン募集してたんですよ。正社員で。

川端:なかなかないですよね。

坂口:そうなんです、なかなかなくて。その頃、夜にちょっとピアノを弾きに行ったり、ブライダルの演奏したりして平日の昼間が完全に空いてたので、正社員で来ることになって。
それからはもうずっと、もう11年ぐらい音楽堂でピアノ弾いてます。

川端:その社会福祉士のライセンス持ってるという話だったんですけども。
それは音楽堂さんに行ってから取ったんですか?

坂口:そうですね。音楽堂に行きながら、通信制で資格が取れる大学があるんですよ。
それでそこに行きながら、あの日々働いて社会福祉士と介護福祉士も取りました。

川端:実際にその音楽の畑から介護の方に移った時の心境というか、自分自身のその心の動きというんですか、何かありましたか?変化というか。

坂口:まあ面接受けて来ることになって、初日までは正直ちょっと不安もあったんですけども。
あのやっぱりまあちょっと福祉といっても特殊な職場で、もうかなり音楽の力が強くて、でもただ音楽をするだけでなくて。
でもその時は高齢者施設だったんですけども、最初は。
高齢者デイサービスだったんですけども、みんなと一緒に山登りしたりとか、普通に外食したり将棋したりとか。
まあ一緒に生活する中で、その人の好きな曲とか、まあ生活背景とか人生が見えた上で、その人の好きな曲を弾くっていうこととか。
何かまぁ普段今まで弾いてきた演奏と違って、なんかちょっとこう、心に響く音楽がなんかよりできるようになってきたかなっていうふうに、自分にも思えるような影響を与えてくれた職場ですかね。

川端:ではもともとは、その自分の音楽で自分を表現するってところから、なんかどっちかというと寄り添っていくみたいな形になったんですね。

坂口:そうですね。

川端:そうするとあれですかね。お互いが通じるものがあるというか。

坂口:そうなんですよ。それがなんかすごい・・・なんか今までにない、まあいい影響を与えて貰いましたね。

川端:じゃあお互いにってことですかね?

坂口:そうですね。

川端:今日はその、まゆちゃんと谷口さんのセッションをここでして頂けるということで。
じゃあ早速ですね。曲紹介をしていただければと思います。

坂口:はい、即興セッション。即興で演奏したいと思います、聴いて下さい。

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川端:お聴きいただきましたのは、坂口先生とまゆちゃんの音楽セッションでした。
ということで、坂口先生。
今日まゆちゃんが生演奏していただきましたけども、ダウン症ミュージシャンと言うことで活動されてるみたいなんですけども、実際どういったものになりますかね?

坂口:元々あの音楽堂自体が色々なコンサートとか、あのコンサートホールでコンサートしたり、あとまあいろんな地域に演奏を言ったりしてたんですけども。
そこに一緒にまゆちゃんのジェンベと僕のピアノとで色々活動していたんですけども、コロナになってからなかなか行く機会も減っていたんですけども、あの先月、7月ですかね。
7月から7月1日から、まゆちゃんダウン症ミュージシャンというyoutubeチャンネルを作りまして。

川端:観させて頂いております。

坂口:ありがとうございます。それで、そちらの方で、あの週一回日曜日の12時に1本演奏動画を上げるのと。
あとまあ平日、ちょっと短いショート動画をまゆちゃんの日常など動画上げさせていただいてます。

川端:まゆちゃんが使ってる楽器が実際に何になりますかね?

坂口:ジェンベっていうアフリカの楽器なんですけども、あの音楽堂自体がジェンベの先生が来ていただいてまして、あのすごいジェンベが栄えているんです。

川端:ジェンベってあの叩くやつですかね。

坂口:そうです、アフリカの叩くというか打楽器ですね。

川端:なるほど、ありがとうございます。
ということでですね、今週のスポットライトがですね。
特定非営利法人活動音楽堂さんについてスポットを掘り下げております。
第1担当パーソナリティの私、川端隆拓がお送りしております、ラジオとラジコ。
ということで、前半をちょっと振り返ったところで、ここからはですね、そのダウン症ミュージシャンで活動しているまゆちゃんのお母様。
にですね、実際に登場していただきまして、お話しいただきたいと思います、お母さーん?

谷口:はい、 こんばんは谷口真由子の母です。よろしくお願いします。

川端:よろしくお願いします。まゆちゃんことですね、谷口真由子さんのお母様、谷口由美子さんでございます。
今日はラジオということでね。今日は神戸からありがとうございます。

谷口:はい、今日はありがとうございます。よろしくお願いします。

川端:実際にその音楽堂の職員ではなくて、通ってる側というんですかね。実際にそのお母様と音楽堂のまずきっかけとかをお聞きしたいんですが。

谷口:はい。ええと(まゆちゃんが)高校3年生の時に、音楽堂の児童のデイサービスっていうのが音楽堂さんが立ち上げまして、それに真由子が第一期生としてお世話になることになりました。

川端:それまでに何かしら活動に参加させたいみたいな気持ちとかあったんですか?音楽に携わせたいとか。

谷口:はい。私が一応ピアノ講師をしてまして、真由子が小さい頃からずっとピアノレッスンを家でしてまして。
それで真由子がまあダウン症として生まれたんですけど、何か音楽はずっとさせたいなと生まれた時から思ってまして。
それで小さい頃からあの同じダウン症の友達と音楽療法をやったり、またあの小学校に入ってからなんですが、同じくダウン症のお友達とベルを一緒に練習して、演奏活動を行ったりっていうので、小さい時から何らかの形でずっと音楽とか変わってきまして。
それで、音楽堂さんに入ってからは小河理事長がマリンバの個人レッスンをされてましたので、真由子もマリンバの個人レッスンも今もずっと受けてます。

川端:なるほど、実際にまゆちゃんがその音楽と携わってくっていうんですかね?
その、アフリカの打楽器と携わった、音楽堂と携わった時の、その変わり方とか変化とかありましたか?

谷口:はい、そうですね。真由子の場合はダウン症の中でも少しちょっと障害の程度が重くて、あまり会話っていうのができないんですね。
ただ音楽、特にジェンベに関しては、もう自分が思うように自由に叩いて表現できるということで、もう最初から先生のピアノを聴くと、もう勝手に体が反応して叩いてるっていうことで。
今も坂口先生、先ほどちょっと先生の方からもお話しあったんですが、コンサートの方に一緒に出演させていただいたり、また毎日日常でも平日は午後からジェンベですね。
他の皆さんと一緒に歌会の中で、ジェンベを叩いているので、本人はやはりあの音楽を通して自分を出しているかなと、私は見てて思います。

川端:そのお母様の心の変化というか、実際にそのまゆちゃんをお産みになられてからの、色んな葛藤とか色々あったかと思うんですが、なんか変化とかってございましたか?

谷口:はい、そうですね。まあ正直ダウン症って言われた時には、もちろんショックだったんですが、まあ真由子の場合は心臓の疾患もあったもので、最初のうちはもう本当、とにかく無事に手術を乗り越えて元気でいてくれたらいいっていう思いがずっと強かったんですね。
ただ、最初にも言ったように私がずっと音楽をやってきましたので、まあ真由子にも何か音楽をさせたいということで、先ほども言った色んな音楽とは関わりはずっと続いて現在に至ってます。

川端:実際にそこに音楽堂に通われているその方々の中で、お母様同士のコミュニケーションとかもあると思うんですが。

谷口:はい。音楽堂の就労に関してはお母さん同士の関わりっていうのは無いんですが、まあダウン症のお友達とのお母さん方との関わりっていうのは、もう生まれた時から現在に至るまでもうずっと続いてまして。
その同じダウン症のお友達と先ほども言った音楽療法をやったり、ベルを一緒に演奏したりっていう形で、もうずっと生まれた時から現在に至るまで、ダウン症のお友達とは絶えず何か一緒に音楽を継続してやってるっていう感じです。

川端:なるほど、ありがとうございます。
お母様の方から同じそのダウン症ですかね、お子様をお持ちの親御さん達に何かこう、伝えていきたいメッセージとかってございますか?

谷口:そうですね、私の場合はもう何度も同じことを繰り返すんですが、やはり音楽の力っていうのはすごく自分を表現できると思いますので、他の子とできないことも沢山あるんですけれども、
本人が音楽をしてる時間っていうのはすごく笑顔が多いので、まあ何か1つでも自分が夢中になってできるものがあれば、もうそれをずっと一生続けていってほしいなーと思っています。

川端:実際まゆちゃんは言葉でコミュニケーションをとることはできない?難しい?

谷口:はい。まあ簡単にあの少し受け答えする時もあるんですけど、まあ普通の一般のダウン症の方ですと勿論、普通にやりとりしてる方も沢山いらっしゃるんですが、
真由子はそういう自分の思いっていうのは言葉でちょっと表現する事が難しいので、その代わりに音楽を通して自分を出しているかなってすごく感じます。

川端:ありがとうございます。それではですね、あの理事長に代われますか?

小河:はい、お願いします。

川端:理事長の小河さんですよね。ということで、お話を色々していただきまして、今後の展望とかですね。
社会とダウン症の関りとかですね、そういったお話を聞きたいんですが。

小河:そうですね。えーとこの度、このYoutube liveをするようになったきっかけっていうのが、やっぱしこのこんだけ楽しくできるから、あのもっと色んな人と、もっと楽しくなりたいなと思いまして、彼女のこのYoutube liveに合わせて、
また動画を送って頂けたらなと、なんて思ってるんです。
そしたら、またうちの職員がそれをこう合成して何て言うんですか?そしたら、もう世界中が1つにならないかなと思ってて。
できたらこのまゆちゃんの演奏も大事なんですけれども、もう彼女のその映像に合わせて、こう一緒にやれたらなぁと思ってて。
そういう気持ちで考えています。

川端:なんか星野源さんのギター弾いたのにみんな合わせるみたいな。
いいですね、じゃあ神戸を中心にどんどん展開していって。

小河:そうです。なんかカスタネットでもトライアングルでもいいので、手拍子でも良いし、なんか踊っていただいてもいいですし、なんかこう一つになりたいんですね。

川端:今後はそのYoutubeのチャンネルの方で、そういった活動も?展開して行くと。

小河:そうですね。

川端:なるほどですね。Youtubeの検索するためのキーワード教えていただいて宜しいですか?

小河:ええと、それは私は疎いので、坂口さんが代わっていいですか?

川端:じゃあ坂口さんお願いします。
はい、何で検索したらYoutubeでヒットするかって言うと。

坂口:えっとダウン症まゆちゃんで出てきます。

川端:ダウン症まゆちゃん出てくるということで。
じゃぁ基本今の出演していただいたのはまゆちゃんだけで、今後は色んな方も出演されるんですかね?

坂口:基本的にはもうまゆちゃんだけで考えてます。あと、音楽堂の職員は一緒にちょっと演奏したりすることはあると思います。

川端:なるほどですね、ありがとうございます。あとは音楽堂さんの方で寄付なんかも募集しているということで、ホームページに見かけたんですが、なんかどうしたらいいとかなんかございますか?せっかくなので。

小河: ええと基本NPOは寄付で成り立なくて、なかなかこう、あの言いづらいところなんですけど、なかなか厳しゅうございまして。
あの例えばですね、着物の古いのを寄付をよく頂きます。あの当施設、着物のリフォームをしていますし。
だから色んな意味で応援してくださるとありがたいなと思います。
でも、本当にあの気持ちですので、なかなか。

川端::じゃあまずは皆であれですね。Youtubeで盛り上がっていきたいですね。
輪が広がっているというか。

小河:はい、それが一番有難いですね。

川端:はい、ということでありがとうございます。
ということですね。今日のスポットライトは、特定非営利活動法人音楽堂の皆様でした。
皆様ありがとうございました。

音楽堂:ありがとうございました。

2021年8月3日放送分 書き起こし・ライティング:進音